アレルギーと私 06. アレルギーは免疫の暴走なのか?
- e-penguin1
- 7月23日
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前回は、アレルギーは遺伝子を介さずに子供に伝わるのではないか、そしてそれは、Th2免疫の持つ機能の1つではないかという考えを述べました。これに対して、アレルギーは免疫の暴走なのだから、アレルギーの諸々の事象を機能と捉えるのは間違いだと考える人が多いと思います。今回は、これに関する私の考えを述べます。
16年前に、茶のしずく石鹸事件という小麦アレルギーが起こりました。水様性小麦蛋白の入った石鹸を使用した人が小麦アレルギーを発症した事件です。皮膚から入り込んだ小麦蛋白をTh2免疫が認識し、小麦の食品を食べたときに口腔アレルギー・アナフィラキシーが起こりました。口腔アレルギーは、原因となる食物を食べた直後に口唇・舌・喉に痒みや腫れが生じるわけですが、これらの症状は、寄生虫が潜んでいる食物を食べたときに、Th2免疫がそれ以上食べないように警告しているのだとも考えられると思います。つまり、食べ物の成分を皮膚から侵入させたことが間違いなのであって、Th2免疫は正常に作動したのではないでしょうか。ではアナフィラキシーはどうかといいますと、「利己的な遺伝子」という考え方によれば、これも機能と考えられます。つまり、致死的な病原体に感染した個体を死なせる(焦土作戦)ことは同じ遺伝子を持つ集団の全滅を防ぐことになるという訳です。
Th2免疫の暴走がアレルギーであるというのが現在の主流な考えと思いますが、茶のしずく石鹸による小麦アレルギーはTh2免疫が暴走したのではなく暴走させられたと私は考えます。それでは他の口腔アレルギーや、アレルギー性鼻炎、喘息はどうでしょうか。私は,これらもTh2免疫が暴走させられた結果と考えるのですが、その理由はいずれお話ししたいと思います。

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