アレルギーと私 05. なぜアレルギー遺伝子は発見されないのか
- e-penguin1
- 7月9日
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アレルギーは寄生虫感染を防御する免疫(Th2免疫)の暴走といわれています。今回は、アレルギーは遺伝すると考えられていたのに何故アレルギー遺伝子が見つからなかったのかを、ヒトと寄生虫の関係性から考えてみます。
寄生虫は、ウイルスや細菌の様な空気・飛沫感染ではなく、食物・水・土壌から感染します。ヒトは哺乳動物ですが、哺乳動物は乳児期には母親の乳で育てられ、小児期には親から食物を与えられます。ヒトの子供は親と同じ場所に住み、親と同じものを食べますので、親と同じ寄生虫に感染する可能性が非常に高いと言えます。つまり、子供は親と同じ寄生虫に対する免疫を持つ必要があるわけですが、これが遺伝子で伝わるのであれば、柔軟性が乏しいという点で合理的とはいえず、その可能性は低いと思います。この事がアレルギー遺伝子が発見されない理由だと私は考えます。
昨年からRSウイルスワクチンが発売になりました。妊娠中の母親に対してワクチンを接種することで生まれてくる赤ちゃんに免疫を与える訳ですが、これはウイルス感染対策の分野で、遺伝子の無い遺伝を医療に応用した例と言えると思います。
前回のブログで、熊本では2000年頃からスギ花粉症が子供に増えたと書きましたが、親からスギ花粉症を受け継いだ子供達がこの頃から増えてきたのではないかと考えました。
アレルギーがどのように遺伝するのかを調べることは、アレルギーを予防することだけではなく、子供の寄生虫感染を予防するワクチンの実現にも役立つかもしれません。

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